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医療の現場で今、起きていること 【現場医師から】

NPOまもるをまもる ブログよりご提供いただきました

私は大学病院の内科医です。

今日は、Covid-19の概要と医療の現場についてお伝えします。

まずはcovid-19の概要から

みなさんもご存知の通り、covid-19は中国の武漢で始まり、世界でも200万人近くの感染者が出ている新しい感染症です。感染者は、指数関数的に増えています。

軽症が80%、中等症が15%、人工呼吸器が必要だったり全身の機能不全に陥ったりする重傷者が5%くらいいるのですが、重傷者の半分くらいが亡くなる病気です。

感染が拡大しているポイントは、8割の軽症者は自覚症状もない人が多く、無意識のうちに感染を拡大させてしまう、という点です。また、軽症から中等症を経て重症化するペースは、一般的な肺炎よりも早い印象です。特に高齢者や糖尿病患者、心臓や肺疾患のある方は重症化しやすい印象があります。

感染経路は、飛沫感染が多いです。また便の中にもコロナウイルスのRNAが含まれるという報告もあるので、公共のトイレにも気をつけていただきたいです。

飛沫感染の感染力は非常に強く、食事をマスク取って二人で食べただけでも感染するほどです。

現在の医療現場では…

私が勤務する病院の中でも、コロナ陽性者の対応をしています。他の病院のコロナ陽性者にも対応していますし、医療者の中で感染が拡がるという事例も出てきています。

実際の患者さんの数は控えますが、当院でのコロナ陽性患者さんのうち、1割程度が人工呼吸器を必要とする重症者です。

最初は呼吸器内科や救急科などの専門分野野医師が対応していましたが、院内でも患者さんの数が増えていて、その科だけが疲弊するという事情もあり、呼吸器が専門ではない内科医などが中等症や重症を診ますし、外科や耳鼻科、眼科など専門外の医師も軽症の症例を見ています。そこまでやらないと追い付かないほど、医療不足の状態に陥っています。

ガウンやマスクのような感染防御具も不足している状態で、本当は使い捨てが望ましいのですが、それができずに2-3回は再利用せざるを得ない状況です。

重症例についても、つい数週間前には1-2人しかいなかったのですが、ここ最近は増加傾向にあり、中等症から重症へ移行する人もいると思います。

外来診療では、本当は検査や手術を受けたい患者さんもいますが、それもすごく減らしている状態です。2-3ヶ月に1回の薬剤投与だけの患者さんは、外来に来ること自体がリスク、人混みを作ることもリスクなので、ご協力いただいています。
具体的には医療側の方から患者さんに直接電話して、近くの薬局でお薬を受け取っていただく形にしています。実際に外来受診するのは、定期的な点滴治療が必要な患者さんだけに限っているため、普段の1/3から1/4に患者さんが減っています。患者さんに電話もしますが回線が混みあっているため、なかなか連絡が取りにくい状況です。

電話連絡が仕事の半分を占めますが、なかなかつながらない。つながっても、非通知の状態になってしまうこともあります。

今、私たちが欲しいもの

まずは、感染を広げないガウンやマスク、アイガードやそれに代わるものです。それから、実際に感染していないかを調べる検査は現在PCRがメインですが、これができる範囲を広げたい。もしくはPCRよりも簡便に多くの人ができるような検査や機器が出てくると、非常に助かると思います。

また、治療面では重症例が増えてくると思うので、人工呼吸器やECMO、こうしたものが今後必要になってきます。世界の様子を見てもそうですし、日本でも必要になってきます。
あとは電話。なかなか回線が混みあってつながらないので、患者さんと病院側でスムーズに連絡できる、電話の代替手段や機器があると助かると考えています。

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