早朝のラジオ番組で新型コロナウイルス関連の情報を日々お伝えしていますが、国内外から届く医療や介護現場の厳しい現状に触れるたびに、これまで共に学んできた仲間たちを想わない日はありません。 同時に社会が混乱した時にしわ寄せが行く弱い立場の人達に寄り添う情報発信も心掛けています。目に見えない未知のウイルスによる恐怖と不安に“心”までも支配されないように“日常”を守ることも重要です。 「居場所として必要としてくれている」当事者の声が後押しになり継続を決断した認知症のデイサービスもあります。今一度、思い出して下さい。コロナ以前から医療には限界があったということを。 高齢者、障害者、難病など、どんな状態であっても住み慣れた地域で最期まで暮らせる社会の実現を目指す、地域包括ケアを構築するために築き上げてきた職種の垣根を超えたチームプレーの力を今こそ発揮する時です。 医療従事者のみなさんは命を守るための「砦」であり、介護施設や在宅などで感染リスクと隣合わせの中でケアが必要な人の日常を支える介護職のみなさんは暮らしの「砦」。 想像力と共感力を忘れずに1人1人に出来ることを積み重ねながらお互いに支え合っていきましょう。

☆ 公益社団法人全日本病院協会副会長 神野正博さんより「未来を創ろう」
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